用いられ方

汎用的には「ばか野郎」「死んじまえ」などの罵り言葉として使用される。「fuck off!」は「失せろ」「あっちへ行け」という意味で、「what a dumb fuck」は「大ばか者」という意味で使われる。「fuck with〜」で「ナメる、馬鹿にする」と言った意味になり、通常は「Don't fuck with me.」(ナメんなよ)として使われる。また感嘆の意味でも使われることがあり、「this is fucking great」は声のトーンによって「すばらしい」という意味になったり「非常に悪い」という意味になったりする。

単語を分離して間に挿入する用法もあり、「un-fucking-believable」で「絶対に信じられない」という意味になる。文のほとんどに fuck という単語に組み込んで、「fuck the fucking fuckers!」で「不快な愚か者を無視する(ウザい奴をシカトする)」という意味の使い方も可能である。さらに一部の人々は、「What the fuck!」を「やってしまえ」という意味で使用している。文中では fuck は強調表現として使われることが多く、例えば「What the fuck are you doing in my room?」という文は、「What are you doing in my room?(私の部屋で何をしているのですか)」という文を強調したものである。

また、「What」のあとに強調用語としても使われることがある。「What the fuck is going on?」と言えば、「What is going on?」という文を強調したものである。

大衆文化の中に fuck という単語が広まる一方で、fuck に対する規制は厳しくなった。そのため需要のバランスから、fuck 以外の低俗な罵り言葉に対する規制が緩むことになった。ただし fuck という語句はテレビやラジオなどでしばしば検閲されるため、フランス映画『ベーゼ・モア』(2000)が2002年に米国で公開された際、そのタイトルが直訳すれば「Fuck Me」であったにもかかわらず、「Rape Me」へと変更された。これと似た出来事は、スウェーデンの映画『ショー・ミー・ラヴ』でも起こった(原題はFucking Åmål)。この種の検閲は多くのオンラインフォーラムでもなされており、ユーザの低俗な言葉はフィルターにかけられている。